これからETC車載器を取り付ける方へ(ETC2.0対応車載器は本当に必要なのか)

こんにちは、ムラカミです。
さて、先日2021年(令和3年)のゴールデンウィークにおける高速道路のETC割引(休日割引)が適用除外(適用されない)の告知があり、当ブログでも紹介しました。
昔は記者発表を行って告知をしていましたが、最近は高速道路会社のHP上などでの告知に留めている様です。
官報公告は恐らくGW期間直前の4/28(水)に出ると予想されます。
期間中、休日割引は適用されませんが深夜割引などは通常通りございます。従って深夜0時~4時の間に高速道路へ乗り降り何れかを行えば割引適用となります。と紹介したものです。
つまり、ETC車載器を付けるメリットは十分にあります。では少し前から出始めたETC2.0に対応した車載器と、従来のETC(便宜上「ETC1.0」と言います。)で割引料金に違いがあるのかどうかについてご説明しようと思います。

車載器価格はETC2.0の方がETC1.0に比べて高いです。

価格.comなどで車載器の料金を検索しますと、ETC2.0は軒並み\20,000-~など価格が非常に高いです。
代わりにETC1.0はセットアップ料金込みで\10,000~でお釣りがくる商品が多いです。
取付工賃などはショップやディーラー、カー用品店などでも特に大きく変わるものではないので、単純にこの価格差が取り戻せるのか。が選ぶ際の判断材料の一つになるかと思います。

見分け方は?→分かり易いサイトのリンクを貼ります。

リーズナブルな整備工具の専門店アストロプロダクツ様のWEBマガジンの中に分かり易く解説されたページがありましたので紹介します。

ETCが使えなくなる? 2022年問題と2030年問題とは? 対処方法も解説!

上記ページ内に「ETC旧規格の見分け方」見出しがありますので参考としてください。

ETC2.0のメリット、デメリット

まず、前段で紹介したアストロプロダクツ様のWEBマガジン上でも説明されている通り、ETC1.0だから2022年又は2030年に使えない。というわけではないことを念頭に置いたうえで、ETC2.0のメリットを見ていきましょう。今から説明をするのは関西圏、とりわけ近畿圏内にお住まいの方の参考となる様に説明をします。
関東圏ではまた事情が変わってきますので参考として読んで頂けると幸いです。

■メリット1 道の駅利用時に対象ICの一旦降りても、再度乗る際に初乗り料金が掛からない。(道の駅での通信、同一ICから再流入、3時間以内の諸条件有り
言葉にすると、わかりにくいですが特定のICを降りて、道の駅を利用し、また同じICから乗った場合は連続して走行した(降りていないのと同じ)として料金が計算されます。
このメリットによる高速料金への影響は所謂「初乗り料金」と「長距離低減割引」です。
◆初乗り料金とは
これはJRなどの鉄道でも採用されている料金徴収の概念で、ターミナルチャージとも呼ばれます。高速道路に乗るときまたは降りるときどちらか又は両方で必ず料金所を通過します。料金所を通過することによる最低限の運営費用を高速道路の利用料金に上乗せしている。と考えて頂ければ分かり易いかと思います。高速道路料金には、道路の補修に係る費用などと合わせて、この料金所の運営費用も含まれるわけです。なおターミナルチャージは150円で統一されています。
◆長距離低減割引とは
100km以上200km以下の走行分については25%、200km以上の走行分については30%の割引が自動的に適用されます。これは1km走行するごとに係る距離料金(普通車24.6円)に適用されるもので、ETC車載器の有無にかかわらず現金で清算する場合にも適用されるものです。
例)大阪→東京まで

ただし適用されるICと道の駅の組み合わせが近畿圏では、
・滋賀・・・栗東IC:アグリの郷栗東
・兵庫・・・春日IC:丹波おばあちゃんの里
この2箇所のみです。
その他の対象場所は、ETC総合情報ポータルサイト「道の駅利用時の一次退出が追加料金なしに」を参照してください。

遠方への旅行(300km~)且つ、その道中で対象IC及び道の駅を利用される場合は、ターミナルチャージ150円+長距離低減割引料金が変わってきます。
既にETC2.0を利用されている方は、旅行プラン計画時に是非取り込んでみましょう。

■メリット2 取得できる情報量が多い。
1000km先の渋滞情報まで確認できます。カーナビと連携することで一般道を含めたう回路や効率的な走行経路を事前に検索し、運転者へ提案ができます。
※本当はもっとたくさんありますが、現時点での有用な内容のみを簡潔に説明しました。

■デメリット 車載器の本体料金が高い。(差額約1-2万程度~)
説明は不要ですが、ETC1.0と比較して最低でも1-2万円程度高いです。

結論:必要かどうか→金額面のみを考えるならETC1.0で十分です。

新車購入などで、ETC車載器を取り付ける場合はETC2.0対応の車載器を購入するべきだと思います。初期費用は高額ですが、今後10年は乗る様なファミリーカーなどは家族での旅行等もたくさんするでしょうし、今提示されている以上のサービス提供を受けられることも含めて、おススメします。
ただし、中古車などで通勤、通学、あとはレジャーに使うかなぁ・・・程度の場合、従来のETC1.0車載器で十分です。新セキュリティに対応した車載器であればETC1.0車載器で高速道路利用における料金割引は享受できると思います。
ほかのホームページではETC2.0が絶対いいよ!と書いている方が多いですし、それも正しい情報だとムラカミは思います。
しかし当店では金額的なメリデメだけを考えるのであれば、ETC1.0をお勧めします。ただし現在販売されているETC車載器の中には新セキュリティに対応していないものを多くありますので、「今後も使える車載器かどうか」にさえ注意して選べば問題ないでしょう。
最後に、ETC1.0且つ新セキュリティに対応した車載器を1点紹介しておきます。カーナビとの連動や、使い勝手などはさておき、価格が安い商品且つ当店での取付実績があるものです。
ETC1.0/2.0の表記に関わらず、新セキュリティに対応しているかどうかで今後使い続けられるかどうかが変わります。詳細はアストロプロダクツ様のWEBマガジンリンクを参照ください。分かり易く説明されています。

注意:ただし運送業など長距離(300km以上)を日常的に走行される様な方、且つ東京方面の圏央道を通過される様な方はETC2.0車載器を利用した方が、長期的に見て金銭的メリットが生まれます。ただし走行する車種(軽、普通、中型、大型、特大)により割引金額も変わってきますのでよく吟味する必要はあります。

パナソニック製ETC1.0車載器 CY-ET926D
特に特徴の無いETC車載器ですが、新セキュリティに対応しており今後も安心して使い続けられます。
普段使いのお車で高速道路を利用することもあるかな~程度の場合はこちらで十分です。
当店で取り付ける場合は、取付工賃\5,000~で承っております。(セットアップ費用は別途)
セットアップ込でネットなどで購入し、持ち込み取付なども対応しております。
目立たないように埋め込んだり、グローブボックスの中、足元、どこでもお取り付け致します。

パナソニック製ETC1.0車載器 CY-ET926D
SNSでシェア!